ポケモンGoをロジックする

歩かずにポケモンGoを遊ぶためにはロジックが必要だ。

まずロジックの前提になる条件を。

  • ポケモンGoは高速移動中はアイテムを取得できない
  • Ingressにはない要素であるポケモンの獲得は高速移動中も行うことができる
  • ポケモンはエキゾチックマター(XM)の多い地域に出現する

ポケモンGoは歩行者が遊ぶゲームとしてデザインされている。そのため単位時間あたりの移動距離をGPSで測定し、一定の閾値を超えると歩行ではないと判断され、ポケストップでアイテム確保ができなくされてしまう。

Ingressはポケストップと同質の存在であるポータルからアイテムを取得し、自陣ポータルの強化、敵ポータルを攻撃するという二つの要素しかない。あらゆる行為はポータルの前に立ち止まって行う必要がある。ポケモンGoは高速移動中でもポケモン獲得というもう一つのゲーム要素を行うことができる。(ポケモン獲得はボールが命中した時点で可否が決定されるため、最初の試行において距離は関係がない)

XMはIngressの要素だが、ポケモン出現に大きな影響を与えていると考えられている。XMはIngressプレイヤーの密度や人口を元に濃度を作っているので、田舎であればあるだけポケモンが出ない理由はそこにあるものと思われる。

これらの問題を解決するには都市部の路線バスを利用するのはどうか、というのが前提により導き出されたロジックである。

これに利用されるバス路線は、人口密集地あるいはオフィス街を通過する路線バスで、停車駅が多く、路線距離が長い方が好ましい。

用意するのは都市圏のバスの路線図、そしてIngressのIntel Mapを参考にするとポータル数の予測がつき選定しやすい。Intel Mapを利用しなくても、おおよそ都市部の人口分布を把握できていれば路線を見出すことができる。

今回A市でこれらのロジックにより、最適と思われる区間でポケモンGoをプレイしてみた。なおこれによる交通混雑などを避けるために直接の路線名などの記述は控える。

A市のバス路線図は線の太さによって時間あたりの本数がわかりやすい。この太いバス路線で市内の中心街とはいかなくともほどほどの人口密集地を通過し、路線距離の長いBを選定した。

真夏日、13:30始発駅よりバスに乗り込む、最後尾のシートに座りバスが動き出す。一回目開始。

この時点でプレイヤーレベル11 57,791XP。

終点に着くまで70分、ポケモン出現確率を上げるお香を利用する。そのためCOMMONなポケモンは発生し続ける。アイテム取得可能なポケストップの密度が薄い地域でも手持ち無沙汰になることはない。また路線バスは渋滞やバス停での停車などがあるために、ある程度歩いていると判断されるタイミングが多い。

終着駅C。この市の最大のハブになっているバスターミナルがある。

ここでプレイヤーレベル12 71,806XP。ポケモンは40匹近くを捕まえアイテムは上限。都市部では知らないが、地元で70分歩いても14,000を獲得することは難しい。

XP(経験値)はポケストップ訪問で50XP、ポケモン獲得で100XP+αボーナスが手に入る。未発見のポケモンを獲得した場合は500XP。たまごの孵化により500XP、未発見ポケモンを孵化させた場合は合算で1000XPになる。

ポケモンたまごの孵化装置では4.3キロを歩行したことになっている。

CP値の低いポケモンを飴に変え、不要なアイテムを捨てて整理する。アイテムがいっぱいでもポケストップ訪問でXPは得られるが、たまごというXPに重要なアイテムも取得できなくなる。

15:00二回目開始。一回目に比べて路線距離は長いが人口の少ないと思われる路線を選ぶ。これが想像以上に結果が芳しくない。ポケストップのそばを通り掛からない、ポケモンがお香をたいてもほとんど出ない。手持ち無沙汰になることがしばしばある。モンスターボールが不足する。

終着駅D。70分を経てプレイヤーレベル13 80,841XP。同じ路線で往復する時間ロスを考え地下鉄を利用してCのバスターミナルに戻る。

再びバスターミナルC。17時、この回で終わることにする。今回はしあわせたまごというXPを倍増するアイテムを使ってポケストップの訪問を主な目的に設定する。

ここでポケモンの飴を使って所有ポケモンをどんどん進化させていく。一度につき500XPが手に入るので、たまごの効果を合わせて1,000XPを得ることができる。これを信号待ちなどの時間を利用して積極的に行う。進化によって新たに図鑑に登録されるポケモンはさらに500XPをもたらす。

18:15 今回の始発駅に到着。プレイヤーレベル15 115,576XP。進化などのブーストの効果があるので1回分としては参考記録だが、1日の目安としては妥当なものだと考える。

4時間45分、57,785XP。地元の徒歩のプレイであれば何日必要だろうか?この間、歩行はバス停の移動、地下鉄駅の移動など最小限、エアコンの効いている車内で進められた。

ポケモンGoの本来持つウォーキングによる健康促進というテーマを無視し、最悪の場合エコノミークラス症候群を引き起こす可能性のあるプレイ方法だが、爪弾きにされ続ける非都市部のプレイヤーとしては妥当な意趣返しではないかと思う。

ロジックが必要だ、ロジックを続けることだ。