喪125の感想文

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!第125話の感想です。

振りのあったネズミーへの遠足ですが、前回の熱も冷めぬままに遠足編へと突入しました。

遠足が始まる、ってなかなかすごいタイトルですね。何回このエピソードが続くのかはわからない。ワタモテで学校イベントがあると、体育祭、卒業式、遠足、一回では終わらないという流れが確定しています。

智子としてはもう遠足だるいから休みたいみたいなのはないんだなと。田村さんや真子と、じゃあ明日また遠足でね、という別れ方をしているとすれば、休む道理はないですね。別に不真面目っていうのではなく、みんな楽しそうな浮ついた場にいるのが嫌いという感じだと思います。そういう場に身を置くことがそんなに嫌ではなくなった。とはいえ、一応こころのなかでは文句は言ってますね。放任しすぎだろうと。抵抗は少なくなったけど、別になびいている感じではないです。

さてここで、吉田さんが他の奴らと回る、と見たことのないような微笑みをたたえているわけですが、私が想像する吉田さんのネズミー(今後ディズニーランドと呼称)での行動予定を書いて見たいと思います。ここで吉田さんはガチのディズニーファンだという、これまでの描写から見られる想定を前提としてお話ししていきます。

それほどディズニーランドが好きっていうほどでなく、高い遊園地っていう感覚の人たちと行動をともにすると、回るアトラクションの数や見られるショーの数が激減してしまうのです。

ディズニーはまず開幕ダッシュするようなものだという、ある種のスポーツであることを知っていただきたい。

意識低い人たちと一緒にちんたら回ってたら、三つ四つぐらいしかアトラク回れないものです。あ、あれ美味しそう買っていこうとか、おめでてーな、小一時間問い詰めたい。そういうものなのだということを共有しておきたくこれを書いています。

それに加えてディズニーのアトラクションにはシングルライダーという制度があります。これは一名様のお客様を別の待機列に並ばせて、団体さん複数人数乗りのライドでできた一席の空席に割り当てていくという制度で、これは通常待機列よりも短い時間で乗ることができます。ファストパス(予約券)とっての待ち時間、シングルライダーでスプラッシュマウンテンを二、三周するとかブン回りできてしまうのが単独行動の良いところ。

同程度の意識を持つ友達とでなければ、単独行動の方がよほどうまく回るのがディズニーのあり方であり、一匹狼である吉田さんにとっては最良の選択のように思います。

吉田さんの微笑みから読み取れるこれ、全く当て外れだったらディズニーに興味のない人にすごい無駄な文章読ませてしまったのではないかという一抹の不安もありながら、いちディズニーファンとしてディズニーランドを素晴らしさを知ってもっと好きになってもらいたい!という気持ち。

その後のなにやらもめた後みたいな吉田さん、一体なにがあったのか。これについてまで邪推をしたらしすぎな気がする。多分北関東のヤンキー(クズとメガネと文学少女(偽)より)ともめたということに私の中ではなっています。

この吉田さんの行動の読めなさと後半の展開、なにかしら今回の遠足について大きな鍵を握っているように感じるところです。具体的な予感としては根元さんと岡田さんについてですね。

序盤であそこまで仲が悪い、とくに鈴木くんが怒るぐらい、というのは日を置いてどんどんグループの雰囲気が悪くなっているのが空中分解寸前まできている感じです。

どういった理由でここまで仲が悪くなったのかは今後わかるように描かれるのかなと思いますが、そろそろ仲直りしてほしいなという期待も込めつつ。

吉田さんは岡田さんとは会話する関係で、岡田さんと根元さんの関係性の変化には気が付いていることでしょう。なので根元さん側のケアに吉田さんが自主的に入るというのは、卒業式などで見せた男前さ加減から不思議なことではありません。

おんなじように考えるなら加藤さんは岡田さん側のケアに入ってるみたいな気がします、前回でもそうかな。とにかくこの仲よかった2人の仲違いを気にしている人はたくさんいると想像できます。そのわりを食わされている南さんが不憫だけど、かわいい。いえ、不憫ゆえにかわいい。今回の裏の主演女優賞は、南さんです。これは大変重要なことなのです。

加藤さんがあれ?南さんも来るのっていうのは、根元さんとの話を切り出すタイミングが減っちゃうからだと思うんですね。

うっちーのこと、いつも感想でスルーしてるけど、ギャグ要素を1人で背負って200%人を笑わせてるの本当にすごいと思います。今回でもうっちーがあれだけのボリュームで取り上げられてるのが嬉しくて仕方ありません。面白いもの、真子が宮崎さんに連絡してあげるというところとか、今回更新深夜だったけど声を出して笑いましたから。それ以上言いようがありません。

この新生黒木パーティーを外側から面白いグループと表現する根元さん。このグループで修学旅行前からの黒木智子を認識しているのは根元さん1人です。あとのメンバーははぐれもの同士がなんとなくつるんでるという感覚で、変化って気持ちはないのかもしれない。智子も本人には多少の変化はあるとしても、取り巻く環境の変化がものすごく大きい。

そういう中に、観察者みたいにして入ってきたネモ。でもあのハハハって言ってるカットは根元さんにも岡田さんとのことがそれなりにダメージを与えているのかなと。どことなく捨てばちさを感じるというか。お前のせいでこうなったんだぞという当てつけのようなものも感じる。

今回からスタートした遠足編は根元さんにフォーカスが当たるように思います。修学旅行編で田村さんと真子が仲直りしたとかそういう感じ。

でも不思議な漫画だなと思うのは、クラスの中でひとりぼっちだった頃の智子の方が、作品の中での存在感が大きかった。そして今クラスの中に居場所ができた智子の存在は読者の中で希薄になる。

それはあえての演出だと思います。クラスの中で居場所のある智子が依然一人称を独占して、それまでしてきたように読者に語りかけるようにすることだってできますからね。

このところの智子の存在感の希薄はどんな意図があるのかはわからないです。あえて狂言回しとしての立場さえ持たない智子のあり方には不満というよりなんらかの意図を読んでしまいます。

もはや群像劇なのだからその回その回にフォーカスを当てるキャラクターが変わって当然という見方もあると思います。

しかしながらこれは智子が成長しているように見えながらも、それは取り巻く環境が変化しているだけで、外的な影響によってほとんど変化していない停滞の時期であるというトリックを作り上げているようにも思えるところです。